ぴかぴかの1年生が不登校??
- Kimie Gangi
- 2017年4月15日
- 読了時間: 2分
入学式が済んで1週間ほどたった頃「学校に行きたくない。」と、泣きじゃくるお子さんが出てきます。「もう、不登校なのか??」と、心配ですよね。
でも、大丈夫。お子さんが順調に成長している印です。
先生に聞くと「学校では困ったことは何もないですよ。話もよく聞けるし、お友達とも仲良くしています。自分のことも何でも一人できちんとできていますよ。」といった答えが返ってきます。
実は、ここに「頑張りすぎ」という問題が隠れています。
この時期の子どもたちは、ぴかぴかの1年生を目指して学校でいる間中緊張状態。まじめなお子さんほど、大人が思っている以上に疲れています。それが1週間続くと、もうくたくた。土日ゆっくりと家で過ごすと、幼稚園や保育所での慣れ親しんだ生活が恋しくなるのです。でも、幼稚園や保育所には戻れませんから「いやだ~!行きたくない~!お母さんと一緒がいい~!」となるのです。
ここで、大人が慌ててはいけません。特におうちの方の不安は敏感に感じ取りますから、泣きじゃくろうが暴れようが「大丈夫、大丈夫。」といって普段通りにしてください。荷物を放り出すようなら、拾って「じゃあ、先に持って行くからね~。」と、出かけてしまいましょう。追いかけてくるようならまったく心配いりません。
隅っこの方に逃げ込んでしまうような場合は、とんとんと優しく背中をたたきながら落ち着かせ「じゃあ、見に行くだけにしよう。」と、荷物は持たず手を引いて、時には靴も履かせず負ぶって連れて行きます。
学校についてしまえば、先生が出てきてくれますから、ポンと渡して「先週は頑張りすぎたみたいです。荷物は今から持ってきますからよろしくお願いします。」とさっさと帰りましょう。荷物は、子どもと会わないように、職員室に届けてください。おうちに協力してくれる人がいれば、子どもを連れて行くときに、荷物や靴を目につかないように持って行ってもらうといいです。
いったん、教室に入ってしまえば何事もなかったかのように、普通に過ごせるのが1年生です。
大人の方がすっかり慌ててしまって、教室までついて行ったりチラチラのぞいたりすると、子どもはいつまでたっても親離れできません。
単なる成長の過程であるはずの問題が、本当の「不登校」につながることもあります。勇気をもって、おうちの方が子離れしてください。
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