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人の話が聞ける子を育てる

  • 執筆者の写真: Kimie Gangi
    Kimie Gangi
  • 2017年11月30日
  • 読了時間: 2分

「静かにしなさい!」より「聞いてください。」

 「静かに!」「ちゃんと聞きなさい!」と、声を張り上げても、聞いていない子には届きません。それどころか、かえって騒がしくなってしまうこともあります。

 話を聞いていなくてできていない子を「言ったでしょう。聞いていないからよ!」と叱っても、教師が言ったことすら気づいていないのですから「欠席している人は返事をしてください。」と同じくらい意味がありません。

 そう気づいてから、逆転の発想をしてみました。ちゃんと聞いている子、聞こうとしている子に呼びかけるのです。

 「聞こえている人は手をあげてください。」と呼びかけると、何人かが口を閉じこちらを向いて手をあげます。話に夢中になっている子や他ごとを考えている子も、何事かとこちらを向きます。みんなが静かになったところで、誉めてから短く指示を出します。これを繰り返すことで「聞いてください。」だけで瞬時に話を聞く体制ができるようになります。

 低学年の場合は、ちょっと遊び感覚を取り入れて「聞いてください。」と言って手を高く上げ、3・2・1と指で示していき、それをまねさせます。手が上がってない子、指の数が違う子の名前を呼んで話を聞くよう促します。

 1年生の始めからそうしていると、条件反射的に「3」を出すようになってしまいますので、クラス替えの前までに、手をあげるのではなく、口を閉じて体を向けるよう練習しておくことをお勧めします。

 
 
 

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