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「教室はまちがうところだ」では終わってはいけない

  • 執筆者の写真: Kimie Gangi
    Kimie Gangi
  • 2022年2月20日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年2月26日


 教室の前面に「教室はまちがうところだ」と掲示してあるのを見たことがありますか?

 これは、蒔田 晋時(まきた しんじ)さんの、詩の題名です。

 「教室では正解を言わなければならない。間違ってはならない。」という、凝り固まった教師や子どもたちの固定概念を壊すための題名です。蒔田さんは詩の最後の方で、つぎのように書いています。


 まちがってることわかればよ

 人が言おうが言うまいが

 おらあ自分であらためる


 間違ったままにするのではなく、それが分かれば、改めることが大切なのです。

 教室は、何度間違ってもいいけれど、正しいことを求めて何度でもやり直せる所でなくてはなりません。

 今は題名だけが独り歩きして「教室はまちがうところだ」から、笑わなければそれでいいと勘違いしているのではないかと不安に思うことがあります。


 私は、間違えた発言があると、嬉しくて笑顔になることがあります。

「同じ考えの人いるよね。間違っていると思う人は、どこがどう違って何が正しいか説明してくれるかな?」と、投げかけます。説明するとなると、ハードルは一気に上がります。分かったつもりだった子も、うーんと頭を捻り伝えようと努力します。そして、間違った子どもが正しく理解し自分の言葉で発言できたら、みんなで喜びます。


 「教室はやり直せる所」でなければならないし、「社会もやり直せる所」であって欲しいです。  失敗から学ばず、同じ失敗を繰り返すことこそ、一番憂えることではないでしょうか。

 
 
 

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