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柔らかい心の間に ー 他者に思いを寄せて ー

  • 執筆者の写真: Kimie Gangi
    Kimie Gangi
  • 2022年5月21日
  • 読了時間: 1分



 「あじさいと、かたつむりの絵に言葉を添えてみましょう。」と言うと、子どもたちが何をしていいのか分らず困ってしまうことがよくあります。「あじさいはきれいだね。」「かわいいかたつむりがいるよ。」など、見たまま同じような言葉が並んでしまいます。

 私は、あじさいやかたつむりを作りながら「あじさいやかたつむりは何が好きなの。「このかたつむりはどんなことをお話ししているのかな。」と、問いかけてみます。そうすると、結構感情移入して意外な言葉が返ってきます。「雨が好きだから、からのもようも、雨の色なんだよ。」「お気に入りのピンクのドレスがじまんなの。」

それを、そのまま絵に書き添えます。子どもの書く言葉は、実はかたつむりやあじさいを通して自分の気持ちを語っていることが多いです。子どもの柔らかい心だから、かたつむりやあじさいに何でもないことのように、自分の気持ちを乗せられるのだと思います。

こういう経験を重ねることで、自分以外の友達の気持ちも「きっとこう思っているのではないかな。」と考えられるようになっていくような気がします。

しっかりつぶやきを聞きながら、子どもたちの心が柔らかい間に、自分の思いを他者に乗せ、自由に表現する方法を伝えていきたいものです。


 
 
 

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